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♪ ツェルニー30-8 (1) 減七のドッペルドミナント
2011 / 06 / 21 ( Tue )
最近、練習報告していなかったツェルニー30番ですが、
今、8番まで来ています。

czerny30-8-doppeldominant.jpg

この和音がツェルニー先生らしからぬと言ってはやや失礼ですが、
なんとも素敵なんですよ!

解説によると、この和音は減七の和音と呼ばれるそうで、
機能上は、ドッペルドミナントになっているそうです。

czerny30-8-doppeldominant02.jpg

ファ#とミ♭が減7度だから、減七の和音というのは納得。

・・・なのですが、
なぜ、これがドッペルドミナント?

確かに、この和音の後が I 2 - V7 でドミナントになっているので、
まさに、ドッペルドミナント様が鎮座していてもおかしくない場所ではありますが。。。

典型的なドッペルドミナントだと、属調のV和音だから、
C durだと、G dur のVで「レ、ファ#、ラ」になりますよね。

確かに、ファ#、ラはあるし、レがないのは根音省略ってことで、
不可解なのがミ♭!
これは、いったい何なんだろう?

ってことで、和声の教科書で調べまくりましたよ。
使っている教科書は、わりと詳しく載っている専門書系のものなので、
第2ドミナントになりうる和音がすべて一覧になってるページがありまして、
そこで、見事に発見!

czerny30-8-doppeldominant03.jpg

正体は、「V/。V9」 だったようです!
(あんまり自信ないけど・・・笑)

G dur のV9 和音は、「レ、ファ#、ラ、ド、ミ」。
根音のレを省略して、さらに、ここでは7音のドも省略して、「ファ#、ラ、ミ」。

さらに、同主短調の g moll から借用した準固有和音にすると、
ミが半音下がって、「ファ#、ラ、ミ♭」となり、完成!

と、かなり、複雑になってしまいましたが、
ひょっとして、もっと簡単に考えることもできるんでしょうか?

僕の持っている教科書では、借用和音は、主に、
① 近親調からの副V和音
② 同主短調からの準固有和音
の2種類があると書かれていますが、
このケースだと、①と②両方とも使ってることになりますね。

借用和音といえども、ちょっと、借用しすぎですよね!
家と土地のダブルローン状態みたいなものでしょうか(笑)

まあ、それはさておき、この減七の和音。
4つの音がすべて、短3度の間隔になっている不思議な和音みたいです。

どうして、そんな風になってるんだろう?
と気になって、ちょっと考えてみました。

まず、普通の V9 和音を考えると、根音から考えて、
長3度 ― 短3度 ― 短3度 ― 長3度
になりますよね。

初めの長3度は、根音を省略することによって、なくなって、
最後の長3度は、短調から借用することによって、短3度に変化します。
というわけで、めでたく、すべて短3度になるという仕掛けになってるんですね。

だから、なんだという話ではありますが、
このちょっとせつないような素敵な和音のおかげで、
ツェルニー先生のこの曲が
ツェルニー先生と思えないぐらい、美しい曲に聞こえてきます。

思うに、ツェルニー先生は、我々の学習のことを考えて、
なるべく基本的な和音で作曲して下さってるのですが、
たまに、思わず、作曲家魂が現れてしまうのではないかと(笑)
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テーマ:ピアノ - ジャンル:音楽

00 : 58 : 41 | ピアノ練習記(ツェルニー) | コメント(2) | page top↑
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コメント
--もう8番ですか!!--

dyneさん、ツェルニーも頑張っていらっしゃいますね!!

ドッペルドミナントに関連して、ご参考までに、私がアナリーゼの際に実践していることを箇条書きでご紹介します。

・減7度(あるいは転回した増2度)を発見したら、減七和音を疑う。
・減七和音は短調(和声的短音階)のVII7固有の和音なので、根音の短2度上がその調の主音と判断
・減七和音の根音の下に長3度を足すと、属九和音が出来る
・長調の属九和音は2種類あるものと見なす(その調のものと、同主短調のもの)

属七和音と同じく、減七和音も調判定に欠かせないアイテムですね♪

借用和音として属調の属七・属九和音は良く出てくるパターンなので、曲中に変な和音が出てきたら、ひとまずそれを疑ってみるという荒技もアリかもしれません(笑)
by: ruvhana * 2011/06/21 14:42 * URL [ 編集] | page top↑
--ruvhanaさんへ--

なるほど!!!!!
非常に明快なご説明、ありがとうございます^^
そうやって考えれば、いいんですね。

VII7とV9が根音を除くと同じというのは、
気づきませんでした。
言われてみれば当然ですね!
属九は、長9と短9の2種類あるって考えれば、
すっきりするんですね。
非常に勉強になりました。。。

やっぱり、こういうのが出てくると、
和声本「斜め読み」では、太刀打ちできません(汗)
いい加減、ちゃんと読めって話ですね^^;
by: dyne→ruvhanaさん * 2011/06/21 19:20 * URL [ 編集] | page top↑
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